2010年11月23日

GTD対応カレンダーアプリActionFocus 1.1へのダメ出し(上)

GTD対応カレンダーアプリであるActionFocusのバージョン1.1が出て、バージョン1.0で頻繁に落ちていたのが解消した。

しかし、私のメインアプリが交替したわけではない。ActionFocusの見た目は気に入っているが、機能が足りない。操作性に違和感がある。

私にとってどこがダメなのか、逐次挙げてみよう。以下の内容は、私がActionFocusの開発元へTwitterで要望した内容に大幅に加筆してをまとめ直したものだ。

- ローカルデータのバックアップ/リセット/リストア機能が無い

最も重要度が高いのがこれだ。ActionFocusには現在、ローカルデータのバックアップ/リセット/リストア機能が無い。ToDo(Action)をクラウド同期することもできない。何らかのトラブルで再インストールすると、ToDoデータを全て失ってしまう。

バックアップ/リセット/リストア機能がなければ、私はToDo機能を使う気にはなれない。

バックアップ/リセット/リストアは、ローカルデータ全体/個別のカレンダー/ToDo/設定のそれぞれでできると理想的だ。現状では設定までバックアップできるアプリは私の知る限り存在しない。

2011/03/24/ 11:55追記
SmartCalendar(Eng)は設定をiPhone本体内にバックアップでき、それをiTunes経由で母艦にも保存できる。
ただし、SmartCalendar(Eng)はイベントに完了/未完属性を持つが、ToDo機能がない。

iPhone単体で一瞬でバックアップでき、メール送信もできるPocket Informantの仕様が最善、iTunes経由で母艦のMacやPCにバックアップできるCCalの仕様が次善だ。

なお、ActionFocusサポートからTwitterで連絡があった。ToDoのバックアップのためにToodledoとの同期を予定しているそうだ。

2011/01/05 00:40追記
バージョン1.5でToodledoとの同期に対応した。また、予定とToDoのそれぞれで、Reset Syncが可能になった。
2011/05/04 13:35追記
バージョン2.1でiTunes経由でローカルデータをバックアップ/リストアできるようになった。

- 編集画面でタイトル入力から他の項目にワンタップで移れない

ActionFocusの編集機能には優れた面もある。予定やToDoの詳細表示で項目をタップすると即座にその項目を編集する画面に移行するのだ。直感的にタップするだけで項目の修正ができる。これは素晴らしい。他にはPocket Informantにしか無い仕様だ。

しかし、ActionFocusの編集画面には弱点もある。その中で大きいのが、タイトル入力の途中で他の項目にワンタップで移れないことだ。

タイトル入力を始めたら、新規作成の場合はCancel/Save/Done/完了のいずれか、編集の場合はDone/完了のいずれかをタップしないと、タイトル入力から脱出できない。LocationやStart/Dueに移動しようとタップしても反応しないのだ。これは直感的でない。

2011/01/05 00:40追記
バージョン1.5で、タイトル入力から他の項目にタップで移動できるようになった。

- ダブルタップまたは長押しで新規入力できない(将来対応予定)

直感的でないといえば、新規の予定作成の操作もそうだ。ActionFocusで予定を作成するには、ツールバーの+アイコンをタップするしかない。この時、開始時刻(Start)には次の正時が、終了時刻(Due)には+1時間がセットされる。

他の多くのアプリでは、日表示の目的の時刻や週/月表示の該当日をダブルタップまたは長押しすると新規予定入力ができる。日表示の時刻をダブルタップまたは長押しした時は開始時刻もセットされる。

iPhone標準カレンダーを別にすると、主要なカレンダーアプリ15本のうち、日表示の時刻のシングルタップ/ダブルタップ/長押しのいずれでも新規の予定作成ができないのは、ActionFocus、iKoyomi2、ハチカレンダー2、TapCalの4本だけだ。これらのアプリは、iPhoneで予定を追加していく用途には使いにくい。
2011/05/04 13:42追記
iKoyomi2は2010/12/14のバージョン1.22でタイムバー長押しによるイベントの追加に対応した。

この種の操作で最高なのは、CCalの日表示と週表示でのダブルタップだろう。ドラッグ操作で開始終了時刻を微調整できる。次点は.Schedでの長押しだ。吹き出しが出て来て指を滑らすことで開始時刻を微調整できる。

- デフォルトカレンダーを指定できない

Googleカレンダーと同期するアプリの大半は、デフォルトカレンダーを設定できる。例外はTapCalとSnapCalだが、前回選択したカレンダーを記憶しているので問題ない。iOSカレンダー対応のアプリは、自ら設定できなくても、iOSカレンダーのデフォルトカレンダーを利用できる(「ハチカレンダー2でデフォルトカレンダーを指定するには」参照)。

ところが、ActionFocusでは、Googleのメインカレンダーがデフォルトカレンダーになってしまう。他のカレンダーをデフォルトにしたい人には致命的な仕様だ。

デフォルトカレンダーを指定するか、前回選択したカレンダーを記憶するか、オプションで選べるのが望ましい。

2011/01/15 14:40追記
バージョン1.6でカレンダー管理機能が追加され、その中でデフォルトカレンダーを指定できるようになった。

- 月表示でのプレビューの出し入れが直感的でない(将来改善予定あり)

月表示でプレビュー(1日分の予定のリスト表示)を出し入れできるアプリは他にもあるが、ActionFocusの出し入れのやり方はちょっと変わっている。

上下スワイプまたは↑ボタンを使うのがCCal、上下スワイプまたは▲↑ボタンを使うのがTapCal、▲ボタンを使うのがハチカレンダー2、当日タップと□▽ボタンを使うのがさいすけだ。ActionFocusでは、フォーカスのある日をタップすることでプレビューを出し入れする。

キーストローク数では変わらないが、上下スワイプでプレビューを出し入れできる方が直感的だと思う。CCalではさらに、上下スワイプで月+プレビューと日表示の切り替えも自然にできる。

ActionFocusでも、少なくとも縦画面では、上下スワイプで月表示でのプレビューの出し入れを実現してほしい。

- ドラッグ操作での削除や移動ができない

ActionFocusでは、ドラッグアンドドロップで予定の移動ができない。

さいすけでは、日表示の予定を長押しで指定してドラッグ操作で移動できる。CalenGoo、Week Calendar、Calendarsではそこからボタンタップで削除もできる。

CCalではゴミ箱へのドラッグアンドドロップで削除までできる。月+プレビュー表示で予定の日付の移動も可能だ。CCalの操作が最も直感的かつ簡単だと思う。

- 予定の複製ができない(将来対応予定あり)

予定の複製は基本的な機能と思えるが、ActionFocusには予定の複製機能が無い。意外なことに、iOSカレンダー、Calvetica Calendar、SnapCal、Calendarsにも無い。iKoyomi2も予定の複製はできないが、予定を丸ごと再入力できる「History+」である程度代用は可能だ。

2011/01/12 15:20追記
iKoyomi2はバージョン1.27で予定の複製に対応した。

予定の複製機能には、Pocket Informantのように詳細表示でCopyボタンをタップすると複製した予定の編集画面になるタイプや、CCalのようにコピーしたものを複製先の日に移動してから貼り付け操作をするタイプがある。キーストローク自体は前者が少ないが、分りやすさでは後者の方が優れているように思う。

- 履歴入力機能が無い(将来テンプレート機能へ対応予定あり)

ActionFocusには履歴入力機能が無い。履歴入力機能のあるアプリは数多い。仕事効率化ランキング上位のアプリでできないのはハチカレンダー2ぐらいだろう。

履歴入力機能が特に強力なのはCCal、Refills、.Schedだ。いずれも、選択しづらいドラム式ではなくリスト式で、履歴入力のために通常の入力のキーストロークが増えたりもしない。

CCalではタイトルと場所だけでなくメモでも履歴とショートカットの入力ができる。その場で削除、並べ替え、履歴からショートカットに移動もできる。履歴の件数はデフォルトでは10件だが、5件または20件に設定することもできる。

Refillsの場合、履歴入力機能への対応がバージョン1.2でやっと実現したこともあって洗練された仕様だ。履歴とよく使う項目をタブで切り替えることができる。履歴とよく使う項目のどちらを優先するかも設定できる。その場でよく使う項目を並べ替えたり、履歴をよく使う項目に移したり、削除したりできる。件数はデフォルトでそれぞれ20件まで予約されているが、50件まで自動的に増える。メモリを節約したければ、ある程度以上履歴が増えたら使用頻度の高い履歴をよく使う項目に移して履歴を全削除した方が良い。

.Schedは当初の仕様では使いにくいドラム式の選択方法だったが、バージョンアップに伴いリスト式に変更された。履歴ボタンを押すまでもなく通常の入力バーの下に履歴リストが並ぶ。編集機能はスワイプして削除だけだが、手軽だ。.Schedのユニークな点は、検索画面の検索語をクリアした状態で履歴ボタンが現れることだ。検索画面で履歴入力できるのは.Schedだけだ。

他に、Pocket Informantには予定そのものを記憶する「Template」、iKoyomi2には予定をまるごと再入力する「History+」がある。

- MAP連携が無い(将来対応予定あり)

MAPとの連携も、主要アプリでは当たり前だ。

iOSカレンダーにしか対応していないハチカレンダー2やiKoyomi2には無いが、Googleカレンダーと同期するCCal、Pocket Informant、さいすけ、CalenGoo、Refills、.Sched、TapCal、Calendarsといったアプリには、軒並みMAPジャンプ機能がある。

中でも強力なのは、バージョン1.2で強化されたRefillsだ。場所に入力した住所を内蔵MAPに表示するだけでなく、Google MAPを呼び出したり(経路探索などが可能になる)、逆に内蔵MAP画面で連絡先を参照したり、現在地や検索結果の緯度経度、住所、店名などを場所に取り込んだりもできる。

ActionFocusでは、MAPジャンプ機能が無いだけでなく、Locationをタップすると無意味な画面遷移をする。入力後にSaveをタップしなければならないだけ無駄だ。履歴入力しない場合は画面遷移せずにタイトルと同様に入力し、履歴ボタンをタップした時だけ画面遷移するのが望ましい。


予想よりも長くなってしまった。ここで一旦切って掲載する。

「GTD対応カレンダーアプリActionFocus 1.1へのダメ出し(中)」へ続く。



posted by カレンダアプリ奉行 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ActionFocus | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。