




開発元からレビューの依頼があったので公式サイトをチェックしてみると、韓国のソーシャル日記アプリ Planner Sが元になっている。
日記アプリがカレンダーアプリと言えるかどうか微妙で取り上げるかどうか迷った。
まあ、日と月のカレンダービューを持っているので、それを中心に簡単に紹介しよう。
プラスとマイナスを書きだしてみる。
+月のカレンダービューはミニテキストとプレビュー付き
+各イベントに写真を貼れる(複数枚も可能)
+ステッカー(既製のイラスト)も貼れる(複数枚も可能)
+5段階の評価(☆☆☆☆☆)を付けられる
+イベントに日付だけなく時刻も付く
+繰り返しや通知もある
+位置情報も付けられる
+フィーリング(気分)を付けてタグのように分類できる
+フォントを変更できる(基本とIPA P明朝とあずきもじ)
+S Diary独自のクラウドサービスで日記を共有、コメント、フォローできる
+TwitterやFacebookにも同時に送信できる
+ほぼ完全に日本語化されている
-イベントに所要時間という属性はない
-複数のカレンダーという概念がない
-iOSカレンダーやGoogleカレンダーとは同期しない
予定を管理するスケジュールカレンダーではなく、日記帳として性格づけられている。
複数のカレンダーを使い分けたり、Googleカレンダーを経由して他のアプリでデータを使いまわしたりできない時点で、個人的にカレンダーアプリとしてはボツになる。
日記アプリとしては、すでにMomento (250円)を使用中だ。
Momentoは日本語化されていないが、洗練されたデザインが気に入っている。
S DiaryはMomentoと同様に、TwitterやFacebookといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)との連携が特長だ。
しかし、その方向性は正反対と言っていい。
MomentoはTwitterやFacebookなどの各種SNSのフィードを自動的にまとめて日記の体裁に整えてくれる。いわば各種SNSの終点だ。
S Diaryは、独自のSNSを持ち、TwitterやFacebookに同時送信できる。いわばSNSの起点だ。
すでにTwitterやFacebookといったサービスがある中で、S Diary独自のSNSが普及するかどうかは疑問がある。
とはいえ、日記アプリとしては無料で試しやすい。
無料だからといって広告が出るわけでもない。
イベントに貼り付けるステッカー(イラスト)や中紙(台紙)をアイテム課金して回収するビジネスモデルのようだ。ステッカーや中紙は可愛らしくポップでバラエティもある。
Planner Sという元ネタがあっただけに、バージョン1.0としては安定性も高く、試用中に落ちるようなこともなかった。
積極的に薦めるわけではないが、日記アプリの選択肢の1つとして試してみるのはアリだろう。
Dayビューは昇順にも降順にもできる。

日記を共有したところ。Twitterに同時送信するとスクリーンショットがツイートされる。

フォントをあずきもじにして無料の中紙を付けた例。

フォントをあずきもじにするとMonthモードはこんな感じ。
